モニタリングとアラート
マーケットメイカーが監視し、アラートを設定すべき項目を説明します。
ヘルスチェック
APIヘルス
エンドポイント: GET /health
レスポンス: {"status":"ok"}
レディネス: GET /ready は、コンポーネントごとの ready フラグを含む {"status":"ready","components":[...]} を返します。到達可能でもまだリクエストを処理できないAPIと、正常なAPIを区別するために使用してください。
監視: 30〜60秒ごとにチェックします
アラート: ヘルスチェックが失敗した場合、APIサーバーがダウンしている可能性があります
WebSocket接続
監視: WebSocketの接続状態を追跡します
アラート: 接続が切断された場合は、直ちに再接続してください
ベストプラクティス: 再接続時には指数バックオフを実装してください
注文の監視
拒否率
メトリクス: 拒否された注文の割合
アラート: 拒否率が5%を超える場合は、次の点を調査してください。
- 証拠金の問題
- ティアによる制限
- 満期を迎えた銘柄
- システムの過負荷
約定率
メトリクス: 約定した注文の割合
アラート: 約定率が大きく低下した場合は、次の点を調査してください。
- 市場環境
- クオートの競争力
- オーダーブックの厚み
注文レイテンシ
メトリクス: 注文発注から約定または受付確認(ack)までの時間
アラート: レイテンシが1秒を超える場合は、次の点を調査してください。
- システムの過負荷
- ネットワークの問題
- エンジン処理の遅延
ポートフォリオの監視
証拠金使用率
メトリクス: GET /portfolio?wallet=... の margin_summary から算出する証拠金使用率。margin_summary.initial_margin と margin_summary.maintenance_margin は要件を差し引いた後の**余力(ヘッドルーム)**であり、使用中の証拠金ではありません。各モードで実際に証拠金を支えるベースに対して使用率を計算してください。
margin_summary.mode | ベース | 当初証拠金の余力 | 維持証拠金の余力 |
|---|---|---|---|
portfolio | equity | initial_margin | maintenance_margin |
standard | standard_margin.cash_margin | standard_margin.initial_margin_headroom | standard_margin.maintenance_margin_headroom |
im_utilization = (basis - initial_margin_headroom) / basis
mm_utilization = (basis - maintenance_margin_headroom) / basis
ベースがゼロ以下の場合は使用率100%として扱ってください。
アラート: 当初証拠金の使用率が80%を超えると、新規注文は拒否に近い状態です。維持証拠金の使用率が100%に近づくと、口座は清算に近い状態です。次の対応を検討してください。
- ポジションサイズの縮小
- 担保の追加
- ポジションのクローズ
余剰担保
メトリクス: GET /portfolio?wallet=... から取得する available_balance。これは新規取引に使える余剰担保であり、USDC の現金残高ではありません。オプションのマーク、パーペチュアルの損益、証拠金要件によって、現金の移動なしに変動します。出金可能額には withdrawable_usdc を使用してください。
アラート: 余剰担保がしきい値を下回った場合は、リスクを減らすか資金を入金してください
MMPの監視
MMPの発動
メトリクス: 1時間あたりのMMP発動回数
アラート: MMPが頻繁に発動する場合は、次の対応を検討してください。
- MMPの上限を引き上げる
- クオートの更新頻度を下げる
- 約定パターンを見直す
MMPによるキャンセル率
メトリクス: MMPによってキャンセルされた注文の割合
アラート: MMPによるキャンセル率が10%を超える場合は、MMPの設定を見直してください
システムの監視
APIレスポンスタイム
メトリクス: P50、P95、P99のレスポンスタイム
アラート: P95が500msを超える場合は、システム負荷を調査してください
WebSocketメッセージレート
メトリクス: WebSocket上の1秒あたりのメッセージ数
アラート: メッセージレートが急増した場合は、次の点を調査してください。
- 市場のボラティリティ
- システムの過負荷
- メッセージ処理の遅延
推奨アラート
- ヘルスチェックの失敗: APIサーバーのダウン
- 高い拒否率: 注文の5%超が拒否
- 低い約定率: 注文の約定が50%未満(状況により異なります)
- 高い証拠金使用率: 証拠金の80%超を使用
- MMPの発動: 1時間あたり5回超の発動
- WebSocketの切断: 接続の喪失
- 高レイテンシ: P95が500ms超
モニタリングツール
推奨:
- 稼働監視のためのヘルスチェック用エンドポイント
- WebSocket接続状態の追跡
- 正確性を確保するための注文と約定の照合
- ポートフォリオ証拠金の追跡
現状: 組み込みのモニタリングダッシュボードはありません。外部ツール(Prometheus、Grafanaなど)をご利用ください。